“Hangar”と“Archive/Library”、それはすべてが始まった場所。Golden Gooseの創業者であるアレッサンドロとフランチェスカの2人が会社を設立したのは、まさにこのHangarでした。かつては古い鋳物工場だったこのスペースは、今も当時と変わらないまま残されており、自宅のように居心地の良い作業環境が作られています。
しかし、Hausの鼓動が息づく、いわば「心臓」となる部分はArchive/Libraryで、Golden Goose初のオフィスが作られたのもこの場所でした。ぜひ中に入ってその世界を発見してほしい、という思いから、半開きのシャッターを通って中に入るようになっています。Archive/Libraryには、初期のデニムスカートやウェスタンブーツをはじめとし、Golden Gooseの歩みが始まって以来生み出されてきたすべての商品とコレクションが収められています。また、アクセサリーやプレタポルテのコレクション、各種シューズも欠かさず展示されており、年代順ではなく、「タイムレス」なルックを演出するように並べられています。
代表的な商品であるスニーカーに関しては、2007年に生産された最初のモデルから、最新のG43スニーカーに至るまで、すべてのモデルが揃っています。
スニーカーはセクションごとに分かれており、「アーカイブ1」には、初代スニーカーであるSuper StarとFrancyが集結。さらに、スケートの世界にインスパイアされたモデル(Mid Star、Slide、Ball Star、Hanami)を集めたエリア、ランニング向けにデザインされたモデルのエリア、そして、バスケットボールの世界、カリフォルニア、ニューヨーク、ヴェネツィアにそれぞれインスパイアされたスニーカーを揃えたエリアも設けられています。
アーカイブにはまた、Golden Gooseのスニーカーを収めていた初期の箱や、他では見られないグッズのほか、創業者の一人であるアレッサンドロが出会った場所や人について書き記した「Journey(旅)」のモデル、そして、製品として実現するには至らなかったプロトタイプや、「Co-Creation」、限定版に特化したエリアもあります。
また、アレッサンドロの娘のために作られ、彼女の名前を冠したシューズ「Hanami」も展示。当初は「Ha」と呼ばれていたキッズコレクション(現在は「キッズコレクション」)は、実はこのスニーカーから生まれたものでした。創業者のもう一人の子であるジョバンニの誕生日をテーマにした「2.12」スニーカーも、同じくここに並べられています。