HAUS Marghera:Golden Gooseのスタイル、文化、創造性が集結する空間

12.11.2024

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Golden Gooseの価値観をすべて凝縮した新しい「Haus」が誕生

Golden Gooseに、新しい家ができました。末に扉を開いた「Haus」が建つのは、ヴェネツィア近郊にあるマルゲーラの町。私たちの冒険の始まりの地であるマルゲーラ以上に、Golden Gooseの発展のストーリーを語り、私たちが大切にしてきた価値観を凝縮するのに適した場所は存在しないでしょう。 

 

2025年に正式なオープンが予定されているこの建物は、夢、創造性、職人技がひとつになる、唯一無二の特別な場となるように設計されています。

マルゲーラのHausを隅々までご紹介 - 屋外スペース 

Hausの外にある噴水広場を見れば、ここがGolden Gooseのルーツを語るために作られた場所であることは一目瞭然でしょう。 

 

広場は、人々が出会い、夢を語り合い、経験や冒険のストーリーを分かち合う場所。そして水は、Golden Gooseのさまざまな拠点において見られる重要な要素のひとつです。 

 

水はまた、ヴェネツィアの街へのオマージュという意味も兼ねています。大理石を専門とするイタリアの彫刻家、ファビオ・ヴィアーレは、大理石でヴェネツィア特有の「ブリッコラ」(木の柱を束ねて水中に設置し、潟の干潮を知らせて船を誘導する標識として使われる杭)を制作しましたが、まるで木で作られているように見える仕上がりが趣を感じさせます。  

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「Manovia」で守られるGolden Gooseのクラフツマンシップ 

Hausに足を踏み入れた先は“Manovia”。Golden Gooseが当初からこだわり続けてきたクラフツマンシップと「Made in Italy」、つまり、「自らの手でモノをつくる」ことの素晴らしさを讃える場所です。  


Manoviaでは、使用される機械から職人による作業まで、すべての製造工程を目の当たりにすることができます。ここでモデルのデザインが行われ、イノベーションが起こり、新しい靴のプロトタイプが作られるだけでなく、限定版モデルの制作・生産や、お客様のご要望に沿ったカスタマイズ、履き古されたスニーカーの修理も行われます。オンラインのプラットフォームを通じてお客様から受けるサービスのご依頼に応じて、思い出が刻まれた大切なアイテムに職人たちが入念な作業を施すのも、まさにこのManovia。Golden Gooseの製品に限らず、あらゆるブランドのシューズの寿命を延ばし、循環経済の促進を支えています。 


このエリアでもう1つ見逃せないのは、天井から4,500足ものスニーカーが吊るされたインスタレーション。これは、ロサンゼルスのスケートカルチャーへのオマージュであると同時に、何よりも、Golden Gooseの原点を表したものとなっています。というのも、Golden Gooseが初めにデザインした靴は、自然に黄ばむよう外に吊るすことで、今やアイコニックな要素として愛されるユーズド感を出して仕上げられたためです。  

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「Academy」:旅から得たインスピレーションをもとに、未来のビジョンを思い描く場所 

Hausのエントランスには、常にGolden Gooseがインスピレーションの源としてきた日本を彷彿とさせる作品が飾られています。ここから入る“Academy”は、私たちが未来のドリームメーカーを育む場所。次世代にインスピレーションと革新を届けたい、という想いを込め、年間を通して、職人や靴職人、テーラーを対象としたトレーニングコースやワークショップを開催しています。 

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文化的活動の中心「Playground」

マルゲーラのHausでもうひとつ重要なスペースは“Playground”。必要に応じて壁から椅子を引き出せるように作られた、どのような催しにも対応するフレキシブルなエリアで、上映会、文化イベント、Golden Gooseとアーティストとのコラボレーションの発表イベントなどが開催されます。 


“Playround”という名前は、Golden Gooseが長年インスピレーションの源としてきたバスケットボールのコートを表したもの。また、椅子にアイコニックなスニーカーが描かれているのも見逃せません。 

バーにも、サステナビリティのコンセプトを

バーの空間にも、余すことなくGolden Gooseの価値観を反映。ダイニングエリア内には、サステナビリティを大切にする私たちの姿勢を象徴するものとして、コーヒーの苗木を植えた水耕栽培の温室が設けられています。 

ユニークな没入型の体験が待ち受けるトンネル

バーを過ぎると建物全体の中心部に近づきますが、そこへ辿り着くにはトンネルを通らなければなりません。そのトンネルの中で待ち受けているのは、他では味わうことのできない、とても印象的な没入型の体験。トンネルの入り口でiPadで写真を撮った後、反響する音や視覚的な体験が織りなす世界へと足を踏み入れていきます。 

 

トンネルの初めの区間では、ヴェネツィアとマルゲーラの響きが音響で表現されており、2つ目の区間は視覚的な体験を展開。さらに進んだ先の部屋では、夢を追いかける“Dreamer”たちのインタビューが流れており、Golden Gooseの価値観に対し彼らがもつビジョンについて語られています。

そして、Hausの中心にある「Hangar」と「Archive Library」へ

“Hangar”と“Archive/Library”、それはすべてが始まった場所。Golden Gooseの創業者であるアレッサンドロとフランチェスカの2人が会社を設立したのは、まさにこのHangarでした。かつては古い鋳物工場だったこのスペースは、今も当時と変わらないまま残されており、自宅のように居心地の良い作業環境が作られています。 

 

しかし、Hausの鼓動が息づく、いわば「心臓」となる部分はArchive/Libraryで、Golden Goose初のオフィスが作られたのもこの場所でした。ぜひ中に入ってその世界を発見してほしい、という思いから、半開きのシャッターを通って中に入るようになっています。Archive/Libraryには、初期のデニムスカートやウェスタンブーツをはじめとし、Golden Gooseの歩みが始まって以来生み出されてきたすべての商品とコレクションが収められています。また、アクセサリーやプレタポルテのコレクション、各種シューズも欠かさず展示されており、年代順ではなく、「タイムレス」なルックを演出するように並べられています。 

 

代表的な商品であるスニーカーに関しては、2007年に生産された最初のモデルから、最新のG43スニーカーに至るまで、すべてのモデルが揃っています。  


スニーカーはセクションごとに分かれており、「アーカイブ1」には、初代スニーカーであるSuper StarとFrancyが集結。さらに、スケートの世界にインスパイアされたモデル(Mid Star、Slide、Ball Star、Hanami)を集めたエリア、ランニング向けにデザインされたモデルのエリア、そして、バスケットボールの世界、カリフォルニア、ニューヨーク、ヴェネツィアにそれぞれインスパイアされたスニーカーを揃えたエリアも設けられています。 

 

アーカイブにはまた、Golden Gooseのスニーカーを収めていた初期の箱や、他では見られないグッズのほか、創業者の一人であるアレッサンドロが出会った場所や人について書き記した「Journey(旅)」のモデル、そして、製品として実現するには至らなかったプロトタイプや、「Co-Creation」、限定版に特化したエリアもあります。 

 

また、アレッサンドロの娘のために作られ、彼女の名前を冠したシューズ「Hanami」も展示。当初は「Ha」と呼ばれていたキッズコレクション(現在は「キッズコレクション」)は、実はこのスニーカーから生まれたものでした。創業者のもう一人の子であるジョバンニの誕生日をテーマにした「2.12」スニーカーも、同じくここに並べられています。